悪徳中古車業者に騙されないための自己防衛方法3選
悪徳中古車業者に騙されないための自己防衛方法3つ
先日、中古車販売の経営者が逮捕された事件が報道されました。
https://www.fnn.jp/articles/-/207479
内容は、お金を全額振り込んだにもかかわらず、中古車が納車されず、さらに対象の中古車は水没車であったとのことで、中古車を題材にサイトを運営している筆者にとっても、非常に残念なニュースでした。
中古車といえども、個人の買い物としては、一般的には「マイホーム」に次いで大きな買い物であり、安易に支払いや契約を行ってしまうことで、のちのちに痛い目を見てしまうなど、様々なリスクが存在することを改めて実感させられたニュースでもありました。
この報道内容、はYahooニュースにも転記され、ニュースを見た閲覧者の方々から非常に多くのコメントが寄せられています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/837da25f52493c58d858619212e0c97122f59b68
閲覧者のコメントの中には、今後中古車を購入する上で、こういった悪徳業者に騙されないために非常に有用なコツを紹介するコメントも数多くあったことから、本記事では、コメントをまとめ、今後、悪徳中古車販売業者に騙されないため、詐欺被害に遭わないためのコツを、紹介をしたいと思います。
現車確認
とにかく一番多かったコメントが現地に赴いての「現車確認」が必須とのコメント。
中古車といえでも大きな買い物ですから、実際に自分の目で見て、キズや不良個所のチェックなど、納得できるものを選択すべきというコメントです。
とにかく自分の目で見て確かめること。
高額な物を買う時は、自分の目で確かめられなきゃ買ってはダメだよ。
どうしてもと言うなら、諦める覚悟も持たなくてはダメ。
あと、アフターサービスの事も気にしなくてはいけない。
万が一購入してすぐに壊れたらどうするのか。
売り手が遠方で直ぐに持ち込むことができない場合、どうするの?
これも場合によっては、諦める覚悟が必要。
車内や外見だけじゃなく、実際にエンジンかけたりボンネットを開けて見ることも大事。
”現物見て、エンジンかけてみて、ボンネット開けて、車内見てとかしなかったのかな?
余程巧妙に偽装されとったのか、270万の買い物の品定めを適当にやったのかどっちだろうか。”
通販やネット上の情報だけで、品質を見極めることはプロでも不可能。
”そもそもこんな値段の高い物を店舗に行かずに購入するのもどうかと思う。
新車ならまだしも中古車は一台として同じコンディションの車は無い。前オーナーがどんな使い方してたかなんて分からないし。
通販で安い車を購入することは出来るが安い理由を見極めることはプロですら不可能。”
中古車業界関係者の視点からしても現車確認は必須。
”販売にいました
昔は現車確認してから契約するのが当たり前でしたが 今はオークションばかり
新車販売下取りが減って 現車見ないで写真で決めオークションで競り落とす販売ばかり事故もオークション会社で見落とし
中古購入は ばくち になっています
中古買うときは現車確認出来る方がいいです 安く買っても失敗する可能性あります”
”業界に居ますが、中古車は値段に関わらず現車確認を必ず勧めています。
”どんなに高年式で低走行でも中古車である上は必ず前使用者が居る訳で使用状況や手入の程で車の程度はやはり違います。
写真や動画だけでは例えば車内のニオイは判りません。
消費者心理として少しでも安く程度のいい物をの気持ちは理解出来ますが、物には相場があり相場より逸脱した物は必ず訳があるかと思います。
親切なお店なら訳も話してくれるかと思います。”
”ディーラー中古車店で働いています。
オークションでは事故車、水没車を積極的に買う業者がいます。
安いものには安い理由が有りますが
表記して説明して販売すればそれは良心的です。
表記も説明もせず相場より少し安く売っている悪質なお店が多々あります。
車を見ても自身で見極めるのは難しいと思います。”
この事件は一つの詐欺事件としてだけではなく、業界全体の信用を失墜させるような事件と捉えてか業界関係者とみられる方からの意見も多く寄せられていました。
支払い方法について
現物確認の次にコメントが多かったのが、納車前に全額の現金を支払ってしまったことに対してのコメントです。
納車前の全額支払いは、ありえない
”大体現物見ないで買って、納車前に全額支払うなんてありえない。”
”購入するのはいいが、俺だったら納車してから金払うと思う。
何で、車の現物も見んと、全額払うのかな?”
”中古なら現車を確認するのが普通だろ。
それに手付と税金くらいを先払いして、全額を先払いする事はない。”
→では、業者が納車前の全額支払いを求めてきたらどうしたら良いんでしょうか?
”四六時中人を騙すことを考えている人間には勝てない。
最大限自衛するしかないですね。
この場合は現金を持ってても一旦そのお店のクレジット(信販ローン)で買うのはいい。
瑕疵があったり納車されない場合にはローン会社の言えば停止できます。
信販会社と契約のないお店はさすがにやめた方がいいでしょう。”
”中古車は必ず自分の目で見た方が良い。
支払いも一括で買える手持ちがあっても一度ローンを組めるか確認したりとかね。この手の詐欺犯は跡が残るのを嫌がるから銀行や信販会社を経由して手元にお金が来る事を嫌がる。酷いと現金一括分を振込みとかじゃなくて直に持って来てと言う者もいる。”
一括で支払いができるような状況だとしても、信販会社などを通したローン組みをする方法が良いようです。
金利を余計に支払うことにはなりますが、ローン会社を通すことによって、販売店とローン会社の間の信用を確認することができます。
ローンの支払い中に万が一の事態が発生しても、ローンを止めることも出来るようです。
逆にローンを断るような販売店は、信販会社などへの信用がなく、審査が通らないということでしょうから、販売店の社会的な信用度合を確認する上でも非常に有効ですね。
”中古車買う時の申込金なんて5万とかだし法定費用とか納車整備手数料以外の車体代金は納車時しか払わないぞ。
現車確認してもそんなもんなのに現車確認もせず全額払うとか正気の沙汰じゃ無い。
正直あまり同情出来ない事例だ。”
販売店の信用(信頼度)について
信販会社などのローンを利用して販売店の信用度合を確認するという方法を紹介しましたが、他にも中古車販売店の信用や信頼度を確認する手立てはないでしょうか?コメントを参考に紹介していきます。
”中古車購入は元々リスクが高い
出来ることなら正規ディーラー、或いは大手の中古車販売業者で購入するのが無難でしょう
そして何より大事なのは現車確認
ネットのやり取りだけで車のような高価な買い物をする感覚がちょっと信じられない
騙す側が一番悪いのは当たり前だが、消費者側が被害に合わないように手段を巡らす事も必要だと思われる”
”知識も経験もないど素人が安くて良い中古車を探しだそうとするあり得ない愚行が招いた結果だ。中古車には相場があり高い安いなんてのはきちんと見るべきポイントがあって決まってるもの。ずぶの素人がその辺のインチキ中古車屋さんでクルマを買うのはリスクが大きい。私の経験上、信頼できる中古車屋さんは物凄く少ない。ほぼ無いと考えたほうがいい。
ディーラー系中古車は宣伝下手だけど保証を考えたらぜんぜん高くないよ。”
”業者の信頼度ですがこれもまた困難
ディーラーならある程度の信頼は措けますが
それ以外の一般販売業者の見極めが難しいかと
最終的には個人判断なのかも”
ディーラー系の販売店や大手中古車販売店をを利用するという意見が圧倒的に多いです。
”安く買って量販店でメンテナンスするのも良いですが、購入店としてはお付き合い頂ける人でしたら保証対象外の修理も無償にしてくれたり、ちょっとした事にも無料で対応してくれたり、してあげられる事が多くなります。困った時しか連絡が来ない人といつも使ってくれるひとでサービス内容が違うのは当然です。
販売後の保証やメンテナンスのお付き合いを考えて車は購入するべきです。”
少数意見ですが、日頃の付き合いが多く馴染みの店舗から買うことで信頼を築くという意見も。頻繁に買い替えを行う方ならありかもですね。
”確かに、ディーラーの中古車は安心ですが、高いのは間違いないですし、
大手の中古車屋さんは、色々と付加をつけてきて結局高い。
出来るだけ安価で買いたいという消費者心理は理解ができます。
オークション仕入れの場合は、出品表という、
オークション会場の認定検査員が記入したものが必ずあります。
水没歴や事故歴、距離や仕入れ時の不具合も分かります。
それを見せてくれるオークション仕入れ車両にすれば、
安心度は格段に上がります。安かろう悪かろうではなく、
誠意のある店かどうかですね。”
現車確認の際に、オークション仕入れの車体だった場合は、出品表を見せてもらえるかを確認してみましょう。
また、中古車サイトなどで掲載している鑑定書や、車検証・整備記録の履歴が全て揃っているか?内容におかしなところが無いか等も確認したいところです。
このあたりは、以前の記事にも掲載しておりますので、参考にしてください。
まとめ 騙されないための3つのコツ
ここまで悪徳中古車販売ニュースに関して寄せられたコメントを元に、騙されないためのコツを紹介してきました。改めて、騙されないためのコツをまとめます。
必ず現車確認を!!
- ネットだけで購入を決めないこと。必ず現車を確認。
- ネットの情報だけで、良し悪しを完全に判断することは、プロでも現役の販売員でも不可能
- 車内・外見だけでなくボンネットの中を開けたり、アイドリングさせてもらったり内燃機関の動作確認も。
ローンを打診してみよう!!
- たとえ、一括支払いが可能な金額でも、ローン組を打診することで、販売店の信用度合をローン信販会社にも肩代わりしてもらう。
信頼のおける販売店を選ぶ・書類を確認する
- ディーラー系の中古車販売店や大手の販売店を利用する。
- 大手の販売店を利用することで高く付くのが嫌なら、仕入れ時のオークション出品表も見せてもらう。その他車検証や整備記録が全て揃っているかも確認。
以上、ニュースに寄せられたコメントを元に、詐欺被害から自己防衛するための3つのコツをお伝えしました。
本サイトで、中古車市場の相場感を鍛えつつ、悪徳業者からの被害をなくすための知識も蓄えて頂き、今後も素晴らしいカーライフを過ごして頂けたら幸いです。
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